新鮮な素材をオーブンでダイナミックに調理するステーキハウス「オークドア」。その店内に複数存在する大きなコンソールテーブルの下に設置される大容量のストレージバスケットです。既存品はベトナム製と思われるラタンのバスケットで、作りそのものはしっかりしたものでしたが、ミャンマーのものと比べてラタンの編み目が粗く、使われているラタンピール(表面の皮)の量も半分以下でした。
 今回は既存品と同じサイズ、同じデザインのものをミャンマーでリプロダクトすること。そして、仕上げの色についてはラタンスタイルの標準色ではなく、既存品のやや明るいオレンジがかった色味を再現して欲しいというご依頼でした。本来ならお預かりした既存品の現品をミャンマーに送って同じ色味を再現してもらうのが確実なのですが、気軽に送れるサイズではないので、屋外や室内のありとあらゆる光線の下で写真を大量に撮影し、その画像をミャンマーの製作現場と共有することで色の再現を試みました。