クロークがないレストランなどでよく目にする客席のそばに設置しておく荷物入れ。ナイロン製のメッシュ生地を使った金属製の脚付きタイプのものと、一見天然素材のように見えて実際はポリエステルやポリプリピレン素材を編んだカゴに布で内張りをしたタイプが主流のようです。いずれも安価で使い勝手も良いうえに折畳式だったりスタッキングができたりと収納性も優れています。それゆえ何処のお店に行っても同じような荷物入れがあります。
 荷物入れはその性質上、そこそこ大きなサイズになってしまいます。したがって壁際や椅子の下などに設置することであまり目立たないようにしている場合がほとんど。しかし、その大きさを逆手にとって存在を主張する荷物入れがあってもいい。床に整然と並んだ荷物入れは店の什器の一部となり、その素材感が空間に新たなエッセンスを加えます。
 業務用としての使用に耐えうるよう、比較的強度が落ちるコーナー部分を無くしたラウンドデザインを採用し、ボトム部が面で床と接して汚損したり摩耗することを避けるため、底面の外周に高さ約10mmのボーダーを設定しました。両側にハンドル穴があり持ち運びも容易です。またスタッキング可能なので収納時に場所を取りません。