ミャンマーの政変によるラタン製品入荷遅延について

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 ミャンマーのクーデター発生から2ヶ月。日本でも報道されておりますように、軍が全国規模に拡大した「市民不服従運動(CDM)」の武力鎮圧を続け、多くの民間人が殺害される危険な状況となっています。こうした状況にも関わらず、日本のメディアの多くはミャンマーに支局を置いていないため、現地からの報道は外国メディア経由のものであったり個人のSNSの投稿がニュースソースであったりするため、情報は断片的なものにならざるをえません。
 さいわいインターネットは遮断されておらず、現地スタッフとは常時連絡を取れています。
 ラタンの編み手がいる村は最大都市ヤンゴンから高速道路を5時間ほどのエーヤワディ(イラワジ)・デルタ地域の農村部にありますが、こちらにはCDMが波及しておらず、ラタン製品の製作は継続されています。しかしながら、それらを集約して着色など最終的な仕上げを一元的に行うヤンゴンのファクトリーは機能していない状態です。
 ラタン製品の輸出許可を出す森林庁や市中の銀行もCDMに賛同してストライキに入り、許認可業務や現金の支払いが困難な状況です。また物流も麻痺状態でドライバーの確保も難しく通常業務に支障が生じています。港にはコンテナそのものが不足しており、船舶も軍に関わる港の使用を避けるためにスケジュールが遅れています。
 こうした現下の状況に鑑み、私どもの提携工場は数週間の操業停止をすることになりました。この処置がいつまで続くかは不透明ですが、少なくともミャンマーの正月であるティジャン(今年は4月11日~20日)まで変わることは考えにくいというのが現地スタッフの判断です。したがって、新型コロナウイルスの感染拡大による昨年のロックダウンの影響でスケジュールが通常より2ヶ月遅れ、今年の夏頃に現地から出荷予定であった次のコンテナはさらに遅れることが確実な状況です。
 また、私どもが提携し四半世紀に渡って供給を受けておりますラタンメーカーはミャンマー国軍とは無関係です。
 今後の状況は不透明ですが、現地の状況に動きがありましたらあらためてご案内させていただきます。

 ミャンマーを愛しその民主主義を尊重するものとして、当地に一日も早くかつてのような見せかけの平穏ではなく、本当の意味での平穏がもたらされることを願ってやみません。